知らない間に長期金利がジワジワ上昇していますね。過去1年の動きを見るとこのようになっています。
コロナショックで乱高下した昨年3月以降は概ね0.05%前後で推移してきたところ、この1ヶ月で上昇傾向が鮮明となり、0.1%に届きそうなトレンドとなっています。
このように長期金利が上昇している背景としては大きく2つあると思います。
1つ目は株価が上昇していること。株価は30年ぶりに3万円台に到達しましたが、株価が上昇すれば金利も上昇するのがセオリーですので、同じタイミングで金利が上がることに違和感はありません。
2つ目は日銀がこれまでの金融政策の見直しを検討していること。足元のデフレ状況を勘案すれば金融緩和を後退させる選択肢はないと思いますが、一方で長引く低金利で特に地方銀行の経営状態は大きく悪化しています。こうした銀行経営にも目配りをするのであれば
・短期金利:マイナス金利維持
・長期金利:金利上昇容認
と言った形で年限によって金利水準を変更する可能性は十分あります。
そうだとすれば長期金利に「金利先高観」が出てきてもおかしくありません。
とは言いつつ、今のところ日銀が行っているイールドカーブコントロールによる長期金利の上限は「+0.2%」に設定されていますし、この上限が拡大されるとしても「+0.3%」と言った水準かと思いますので、「大きく」金利が上昇する可能性は低そうです。
しかしながら住宅ローン金利は少しでも低い方がいいわけで、多少なりとも金利が上がるかもしれない以上、借り換えをご検討の方はお早目に。
なお繰り返しになりますが、仮に日銀が金利水準を変更しようとするとしてもそれは長期金利が主であり、短期金利は今の水準が維持されると思いますので、住宅ローンの中でも変動金利については今のところ金利上昇を心配しなくても良さそうです。
参考にしてみてください。
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