さて4月も月末を迎え、メガバンクの来月=5月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=4月から変わらず
10年固定=4月から+0.14%
5月は10年固定金利を引き上げということですね。長期金利はこの1ヶ月でやや下落傾向でしたので市場金利の動きからは説明できません。
コロナショックによって銀行内の人手も少なくなっており、住宅ローンの獲得意欲が後退したのでしょうか。
今後の需要期に向けて、「金利を引き下げるために、あえて一旦金利を引き上げておく」という意図なのかもしれませんが。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=4月から変わらず
10年固定=4月から+0.05%
こちらも10年固定について0.05%引き上げということです。三菱UFJ銀行ほど大幅なものではありませんが。
最後に住信SBIネット銀行の5月の借り換え金利はこうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=4月から変わらず
10年固定=4月から−0.05%
こちらは逆に10年固定が少し引き下げられていますね。
ということで5月の借り換え金利は「割とバラバラ」ということになるのかもしれません。
ちなみに最近の長期金利の推移をグラフで見てみるとこのようになっています。
上記の通り、過去1ヶ月で長期金利は緩やかに下落しました。とすると住宅ローン金利もまた多少下がって良さそうなものですが、メガバンク2行が金利を引き上げたというのは一体どういう理由なのでしょうね?
その意図は分かりませんが、住宅ローン選びの際にはご注意ください。
ちなみに2018年7月末の日銀会合で長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まりました。今まで「−0.1%〜0.1%」だったものが、その2倍の「−0.2%〜0.2%」になったということです。
本日の長期金利は−0.040%と引き続き低水準ですが、言い換えると上限である「0.2%」から見れば長期金利は「+0.24%程度上昇する余地がある」ということになります。
とすると今すぐではないでしょうけれど、住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+0.24%程度上昇する可能性がありますのでご注意ください。
住宅ローン顧客からすれば気になりますが、表示期間10年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わらないことが分かります。
その点ではそこまで心配する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は今の低金利の間に手続きをしてしまった方が良さそうです。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話です。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。
変動金利をご検討の方はそこまで急ぐ必要はなさそうですね。参考になれば幸いです。
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