世界的な金利低下の動きや、7月末に発表されたアメリカの利下げの影響を受けて日本の長期金利も大きく低下しています。
過去5年の長期金利のグラフをチェックするとこうなっています。
もはや史上最低水準まで低下しているということですね!
住宅ローン顧客からすればとてもありがたい状況です。
ただ一方で今月=9月の住宅ローン借り換え金利が大きく下がったかと言うと・・・全体的には前月=8月からほぼ据え置きでした。
>>>速報!2019年9月の住宅ローン借り換え金利動向
正直ガッカリ感を感じなくもないですが、ではなぜ長期金利が下がったのに借り換え金利は下がらなかったのでしょうか?考えられる理由を挙げていくとこうなります。
1.長期金利が急に下がったので翌月の借り換え金利に反映できなかった。
2.借り換え需要としては閑散期に入ってきたので各銀行が利下げを見送った。
3.長期金利が下がっても各銀行の調達金利はそこまで下がらなかった。
4.すでに借り換え金利は限界まで下がっているのでこれ以上引き下げられなかった。
いかがでしょう?
まず長期金利は8月の頭から下がっているので上記1は理由とならなそうです。
また今月は増税前の駆け込み需要が見込めるとすると閑散期ということはなさそうで上記2も理由とはならなそうですね。
とすると上記3か4が理由となってきそうです。上記3については調べようもありませんので、上記4について確認するために過去最も金利が低かった2016年9月前後の借り換え金利を、常に最低金利を維持してきた住信SBIネット銀行のものでチェックしてみると今月の金利と比較してこうなっています。
・変動金利 : 0.497% → 0.418%
・10年固定 : 0.470% → 0.650%
・20年固定 : 1.070% → 1.200%
変動金利はともかくとして少なくとも10年固定金利や20年固定金利については今の方が割と高いわけですね!
とすると上記4の「限界まで下がっているのでこれ以上引き下げられなかった。」というのも理由とはならなそうです。
消去法としては残る3の「長期金利が下がっても各銀行の調達金利はそこまで下がらなかった。」 が有力ということになりますが果たしてどうでしょうか?
真偽は分かりませんが、借り換え金利にまだ金利低下余地があるのであれば留意しておきたいですね。
まだ9月は始まったばかりではありますが、来月=10月の住宅ローン借り換え金利はもう少し下がることを期待したいと思います。
参考にしてみてください。
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