長期金利が昨年秋以来大きく低下し、最近ではマイナス水準まで低下しています。
キッカケは景気後退や金利上昇を懸念した株価の下落でした。日経平均をチェックするとこうなっています。
ただ一方で株価は年始を底に上昇基調にあり、金利の動きと乖離し始めていることが分かります。
ではアメリカの長期金利の動きをチェックしてみるとこうなっています。
こちらは引き続き低下傾向にあり、しかも最近はほぼ日本の長期金利の動きとシンクロしていますね。
その点では日本の長期金利の低下はアメリカの長期金利の低下を追随したもの、と言えそうです。
逆に言えばアメリカの長期金利が上昇すれば日本の長期金利も上昇する可能性があるわけで、今後のアメリカの金利動向が気になるところです。
普通に考えれば上記の通り株価は上昇基調にあるわけですから、金利も早晩上昇するはずですね。株価と金利は基本的に連動します。念のためアメリカのNYダウをチェックするとこうなっています。
やはり回復傾向ですね!あともう少しで昨年秋の水準に戻りそう、という点では日本株よりも好調です。
となるとなぜ、アメリカの長期金利が低下傾向を維持しているのか不思議になりますね。
その直接的な理由はアメリカの中央銀行であるFRBが「利上げの停止」や「資産圧縮の終了」を決めたことが挙げられます。これまでの利上げ方針を転換したわけですから金利が下がるのは当然です。
ではなぜFRBが利上げを停止したかと言えば「今後の景気減速を懸念して」ということだと思いますが、上記の通り株価が大きく回復していることを踏まえれば、今回の決断は「早すぎ&弱気すぎ」の印象を受けます。実際、その通りだと思いますが・・・。
そのようにFRBがいきなり弱気になってしまった背景には、トランプ大統領がFRBに対して公然と金利引き下げを求めている点が挙げられそうです。
本来、中央銀行は政治から独立しているはずであり、こうした大統領からのプレッシャーと言うのは異例であるだけでなく不適切であるとも言えますが、そうした「常識」はトランプ氏には通じません。
とすると今後アメリカの景気が持ち直したとしても、FRBが再び利上げに転じるのはかなり難しくなったと言えそうです。
言い換えればトランプ氏が大統領である限り、アメリカの金利は低金利を維持する可能性が高く、翻って日本の金利もまた低金利を維持する可能性が高いということですね。
それが世界経済にとって良いことなのかどうかは分かりませんが、結果的に住宅ローン金利が低くなるのであれば住宅ローン顧客にとっては追い風です。
来年=2020年がアメリカの大統領選挙の年ですが、当初の予想に反し、トランプ大統領が再選する可能性はそれなりにありますね。
もしそうなれば今から数えてあと5年は低金利が続くということです。
我々日本人のトランプ大統領への評価は賛否両論かと思いますが、少なくとも低金利の維持については期待したいと思います。
参考にしてみてください。
>>>住宅ローン借り換え比較クチコミランキング・トップページはこちら