さて月末を迎え、メガバンクの来月=4月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=3月から変わらず
10年固定=3月から変わらず
来月はどちらも金利変更なしということですね。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=3月から変わらず
10年固定=3月から+0.10%引き上げ
こちらは意外にも10年固定金利を+0.10%引き上げています。需要期が終わったということでしょうか・・・。
また三井住友銀行の借り換え金利も報道されていますね。
・三井住友銀行 :
変動金利=3月から変わらず
10年固定=3月から変わらず
こちらは変わらずということで、三菱UFJ銀行と同じですね。
最後に三井住友信託銀行の金利動向を参考にすると、住信SBIネット銀行の4月の借り換え金利はこうなりそうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=3月から変わらず
10年固定=3月から変わらず
こちらも変わらずということですね。
そうしたわけで4月の借り換え金利は「固定金利について概ね据え置き」ということになりそうです。
では具体的に最近の長期金利の推移をグラフで見てみるとこのようになっています。
過去1ヶ月で長期金利は「−0.07%」程度低下していることが分かります。とすると住宅ローン金利も相応に下がって良いはずですが、そうならなかったのは上記の通り3月の住宅ローン需要期が終わり、各銀行の強化姿勢が少し緩んだ、ということでしょうか。
ちなみに2018年7月末の日銀会合で長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まりました。今まで「−0.1%〜0.1%」だったものが、その2倍の「−0.2%〜0.2%」になったということです。
世界的な金利低下の影響を受けて長期金利は上記の通り低下傾向であり、本日は−0.095%となっていますが、上限である「0.2%」からすれば長期金利は「+0.3%程度上昇する余地がある」ということになります。
とすると今すぐではないでしょうけれど、住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+0.3%程度上昇する可能性がありますのでご注意ください。
住宅ローン顧客からすれば気になりますが、表示期間10年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わらないことが分かります。
その点ではそこまで悲観する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は急いだほうがいいかもしれません。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話です。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。実際、4月の住宅ローン「変動金利」はどの銀行も据え置きです。
「変動金利人気」がさらに強まっていきそうですね。参考になれば幸いです。
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