先日もご案内しましたが、引き続き長期金利が大きく下がっていますね!本日はマイナス0.035%まで低下しています。
こうした傾向が続けば更なる住宅ローンの金利低下が期待できます。住宅ローン顧客からすれば歓迎すべき状況ですね。特に3月は住宅ローンの需要期なので尚更です。
直近の長期金利のグラフをチェックするとこのようになっています。
昨年10月からの金利低下は見事です。では一体何が原因でこんなに金利が低下しているのでしょうか。先日ご案内した金利低下の理由として指摘したのは以下3点でした。
1.原油価格の低下
2.株価の下落
3.アメリカの長期金利の低下
それぞれのグラフをチェックするとこうなります。まず原油価格。
確かに昨年10月以降劇的に低下した原油価格ですが、ただ年始をボトムに徐々に回復傾向にありますね。とすると最近の金利低下の理由とはならなそうです。
次に日経平均はこうです。
こちらも昨年10月に低下し、年始を底に上昇に転じているという点では原油価格と全く同じです。気持ち悪いほどの相関性ですね!原油の純輸入国である日本では原油価格が下がった方がありがたいはずですが・・・。
そして最後にアメリカの長期金利はこうです。
こちらは上記2指数と比較して下落傾向を維持しています。その点では足元の長期金利の低下は「アメリカの金利が低下しているから」ということになりそうです。
他に何か日本の長期金利が低下する要因はありますかね?もしかすると金融市場は日銀の更なる金融緩和=「マイナス金利の深掘り」も意識し始めているのかもしれません。昨今の日銀の「金利引き上げ意向」を踏まえるとそれはないような気がしますが・・・。
それはともかくとして、今のところ金利が低下傾向にあるのは良いことですが、ただ上記の通り株価が回復傾向にあることを踏まえれば、「このまま金利が低下し続ける」ということはなさそうです。基本的には金利と株価は相関関係にあり、株価が上昇すれば金利も上昇するからですね。
昨秋からの景気悪化に対する懸念は徐々に後退しつつあるようですし、実体経済自体は好調ですからね!金融市場が強気に転じれば株価の更なる上昇は十分あり得ます。
一方で景気を取り巻く環境を俯瞰すれば、「米中貿易戦争」や「ハードブレグジット」、「ハイテク景気の陰り」に加え、日本では「消費税増税」が控えており、ネガティブな材料も目白押しではあります。
そもそも論としても今の好景気は足掛け10年続いており「長すぎる」のは間違いありません。いつかは分かりませんが、遠くない将来、景気が後退に向かうのも確実な気がします。仮に景気が後退に向かえば金利も低下するはずですね。
とすると今後の金利動向の見通しとしては先日と変わらずですが、こうなるでしょうか。
・短期 : 上がったり下がったりを繰り返す。
・中長期 : 低下していく。
果たしてどうなるでしょうか・・・。
ただ仮に長期金利がどんどん下がっていくとしても、現状の日銀による「金利誘導」での変動幅である「−0.2%〜+0.2%」の範囲を超えることはないと思われますので、「下がっても−0.2%」ですね。
いずれにしても住宅ローン金利が下がった今月や、さらに下がる可能性もある3月は借り換えのチャンスであると思います。その後で上昇に転ずる可能性があるとすれば尚更です。
ぜひ参考にしてみてください。
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