住宅ローンの借り換えにおいて金利タイプの選択はとても重要ですが、意外と簡単ではありません。
そもそも将来の金利動向を正確に予測することは不可能ですので、金利タイプ選択の時点で「正解」は誰にも分からないことに加えて、年齢や収入、住宅ローン残高によって取りうる金利リスクも変化してくるからですね。
年齢が若く、収入が低く、住宅ローン残高が多い場合は、取りうる金利リスクも相対的に小さいので「固定金利を選びたい」と考えるのは理解できます。
ただ一方で、年齢が高くなり、年収が増え、住宅ローン残高が減ってくれば、取りうる金利は相対的に大きくなるので「変動金利でもいいかな」となりそうですね。やはり金利水準で比較すれば固定金利より変動金利の方が圧倒的に低く、「利用できるものなら利用したい」と考えるのは自然なことなのではないでしょうか?
とするとこうした「年齢が高くなれば変動金利」という傾向は住宅ローンの借り換えにも現れてくるものと思いますが、いつものように住宅金融支援機構が2018年8月に発表した「民間住宅ローン借換の実態調査」から取り上げてみると、「借り換え後の金利タイプ別の年齢層の分布」はこうなっています。
確かに「全期間固定型」は比較的若い方が多い一方で、「変動型」は比較的年齢層が高めですね!
その点ではセオリー通りと言えそうですが、ただ問題点はこれだと「年代別の金利タイプシェア」が分からないのですね・・・このアンケート結果では「全期間固定型」の回答者は110名しかおられません。
というわけで、より一般的な「年代別」にグラフを組みなおしてみるとこうなります。
このようにグラフを作り直してみると・・・印象がかなり変わりますね!確かに「変動型」のシェアは年齢によってジワジワ上昇しますが、「全期間固定型」も40代でシェアが下がる一方、50代以上では再びシェアが増加しています。
50代で固定金利を選ぶと残り期間が短いですので、必然的に「全期間固定」になってしまうのかもしれませんが・・・。
しかしやはり最も印象的なのはどの世代においても圧倒的に「変動型」「固定期間選択型」が人気だということですね!
「年齢差」より「年齢で差が無い部分」に注目すべきデータだと言えそうです。
結局は何だかんだ言っても「低金利には換えられない」ということなのでしょうね。借り替えには費用が発生しますので当然ではありますが。
借り換え時の金利タイプ選択にお悩みの方は参考にしてみてください。
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