新年早々、長期金利が大きく下がっていますね!本稿執筆時点では0%まで上昇していますが、一時マイナス0.04%まで低下しました。住宅ローン顧客からすれば歓迎すべき事態と言えます。
特にここから3月末までは引っ越しシーズンとも重なり、住宅ローンも需要期を迎えますので尚更ですね。直近の長期金利のグラフはこのようになっています。
昨年10月からの金利低下は見事です。このままいけば2月の住宅ローン金利について、更なる低下が期待できそうですね。
気になるのが今後の金利見通しですが、その前に今般の金利低下の要因を挙げると先日もご案内したように以下が挙げられます。
1.原油価格の低下
2.株価の下落
3.アメリカの長期金利の低下
それぞれのグラフをチェックするとこうなります。まず原油価格。
75ドル近辺から45ドル近辺へ劇的に低下しています。
次に日経平均はこうです。
こちらも底が抜けてしまった感じですね。一時、20,000円割れの水準まで低下しました。
そして最後にアメリカの長期金利はこうです。
こちらも節目である3%を大きく下回って推移していますね。
このようにそれぞれの指標の動きをチェックすると「日本の金利はまだまだ下がりそう」にも見えますが、ただ一方でどの指数もここ数日で底入れされ、「セリングクライマックス」は一旦終息したようにも見えます。
もし順調に反発していくようであれば、逆に今後の住宅ローン金利は短期的には「利上げ」も視野に入ってくるかもしれませんね。仮に上昇するとしても+0.05%といったレベルかとは思いますが・・・。
しばらく市場金利は値動きが荒い展開が続きそうですので、気になる方は随時マーケット情報をチェックしていただければと思います。
さてこのように株価も金利も資源価格も冴えない理由は、今後の世界経済の景気動向に悲観的な見通しが広がっているためですね。米中貿易戦争やハードブレグジット、ハイテク景気の陰りに加え、日本では消費税増税が控えていますので、悲観論が台頭するのも当然だと言えます。
そもそも論としても今の好景気は足掛け10年続いており、「長すぎる」のは間違いありません。どんな理由であれ、早晩景気が後退に向かうのは確実な気がします。
仮に景気が後退に向かうのであれば金利は下がっていくことになります。
ただ一方で、当然好景気にあるわけですから各種経済指標は極めて力強いです。
当面は「今後の景気に対する不安」と「現在の景気に対する自信」が交錯して、株価も金利も資源価格も上がったり下がったり落ち着かない展開が続くのでしょうね。
とすると今後の金利動向の見通しとしてはこうなるでしょうか。
・短期 : 上がったり下がったりを繰り返す。
・中長期 : 低下していく。
果たしてどうなるでしょうか・・・。
ただ仮に長期金利がどんどん下がっていくとしても、現状の日銀による「金利誘導」での変動幅である「−0.2%〜+0.2%」の範囲を超えることはないと思われますので、「下がっても−0.2%」という点はご注意ください。
いずれにしても住宅ローン金利が下がった1月や、さらに下がる可能性もある2月は(上昇する可能性もありますが)、借り換えのチャンスであると思います。冬のボーナス直後で諸費用を捻出しやすいタイミングかとも思いますのでぜひ参考にしてみてください。
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