気が付けば長期金利が大きく下がっていますね。本日は0.04%まで下がり、「0%割れも」という報道もなされています。グラフをチェックするとこうなっています。
確かに10月以降大きく下がっていますね。7月末に日銀が長期金利の変動幅を拡大し、大きく高まった金利上昇懸念ですが、今やすっかり払しょくされ金利水準としては「変動幅拡大前」まで戻った感じですね。
住宅ローン顧客としてはありがたい状況です。
このまま行けば、今月0.05%程度下がった住宅ローンの借り換え金利ですが、来月=1月にはもう0.05%程度下がることもありそうです。
また仮に長期金利が本当に「0%割れ」となれば住宅ローンの借り換え金利は0.10%程度の低下余地が出てきます。ちょうど来年3月ごろまで住宅ローンの需要期が続きますのでしっかり下がってほしいものですね。
では今後の金利見通しはどう考えればいいのでしょうか?
それを占う上で重要なのは今回金利が低下した原因ですが、主に以下3つが挙げられます。
1.原油価格の低下
2.株価の下落
3.アメリカの長期金利の低下
それぞれのグラフをチェックするとこうなります。まず原油価格。
先日もご案内しましたがかなり劇的な低下ですね・・・。「下げ止まり」の兆しはあるものの、上昇には至っていません。
次に日経平均はこうです。
こちらも不冴えですね。一応まだレンジ相場の範囲にとどまっていますが、仮に21,000円を下回ってくると底が抜けそうです。
そして最後にアメリカの長期金利はこうです。
こちらも低下を始めているわけですね。今まで上昇を続けてきたアメリカの長期金利だけにこの低下は結構インパクトがありそうです。
こうした動きを時系列で並べると、株価の下落→原油価格の下落→アメリカの長期金利下落という順番で金利低下圧力となってきているわけで日本の長期金利が低下するのも当然ですね・・・。
では長期金利低下の理由が見えてきたところで、このような世界的な相場下落の背景には何があるのでしょうか?
ざっくり言えば
・今後の世界経済に対する悲観的な見方が広がっている
ということなのでしょうね。個別には「米中貿易戦争」や「ハードブレグジット懸念」が挙げられますが、そもそも2009年からの景気拡大局面が10年近くとなり、「長すぎる」というのもあると思います。つまりはどんな理由でも景気は逆回転する可能性があるということですね。
そうだとすれば今般の金利低下局面は結構続く可能性があります。
ただ一方で、実体経済は好調を維持しているほか、株価にしてもアメリカの長期金利にしても水準としては決して低いわけではなく「単なる自律調整」の可能性も結構高いですね。
つまりは数ヶ月後には再び、株価にしても金利にしても原油にしても再上昇するかもしれないということです。
今後の見通しについて確定的なことはなかなか言えませんが、ただ少なくとも1、2ヶ月は金利の低下傾向が続くとすればこれから住宅ローンの借り換えをしようとされている方にとってはチャンスですね。
ちょうど冬のボーナス時期であり、借り換えしやすいタイミングかと思いますのでぜひ参考にしてみてください。
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