さて月末を迎え、メガバンクの来月=12月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=11月から変わらず
10年固定=11月から−0.05%引き下げ
来月は10年固定金利について−0.05%引き上げということですね。長期金利は1ヶ月でかなり下がりましたので順当な結果だと思います。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=11月から変わらず
10年固定=11月から−0.05%引き下げ
こちらも同様です。
また三井住友銀行の借り換え金利も報道されていますね。
・三井住友銀行 :
変動金利=11月から変わらず
10年固定=11月から−0.05%引き下げ
三井住友銀行はいつも三菱UFJ銀行に追随していますのでこれまた順当です。
最後に三井住友信託銀行の金利動向を参考にすると、住信SBIネット銀行の12月の借り換え金利はこうなりそうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=11月から変わらず
10年固定=11月から−0.05%引き下げ
こちらも引き下げということですね。
そうしたわけで、全体的には11月の借り換え金利は「固定金利は引き下げ」ということになりそうです。
では具体的に最近の長期金利の推移をグラフで見てみると過去1ヶ月でこのようになっています。
確かに今月は右肩下がりで下がっています。12月の借り換え金利が下がるのも当然ということですね。
ちなみに7月末の日銀会合で長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まりました。今まで「−0.1%〜0.1%」だったものが、その2倍の「−0.2%〜0.2%」になったということです。
最近の株価の低迷やアメリカの利上げ懸念の後退を受けて長期金利は上記の通り低下傾向ですが、それでも現状の金利水準=(0.085%)からすると長期金利は「+1.115%程度上昇する可能性がある」ということです。とすると住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+1.115%程度上昇することになりますのでご注意ください。
住宅ローン顧客からすれば残念な決定ですが、表示期間10年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わらないことが分かります。
その点ではそこまで悲観する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は急いだほうがいいかもしれません。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話ですね。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。実際、上記の通り12月の住宅ローン「変動金利」はどの銀行も据え置きです。
「変動金利人気」がさらに強まっていきそうですね。参考になれば幸いです。
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