住宅ローンの借り換えは早ければ早い方がいいですね。その理由は主に3つあります。
1.住宅ローンの借り換え金利がこれ以上下がる可能性は低い
銀行から見た住宅ローンの採算は赤字ギリギリと言われており、さらなる金利低下は難しい状況です。加えて日銀も金融機関の採算悪化に配慮して少しずつ金利の引き上げに動いており、金利が大きく上昇する可能性は低いものの、住宅ローン金利は固定金利を中心にジワジワ上昇していく可能性が高いです。
住宅ローン金利の更なる低下が期待できないのであれば借り換えは早い方がいいですね。
2.住宅ローンの残高が大きい方が借り換えメリットが大きくなる
借り換えメリットは住宅ローン金利の引き下げによってもたらされますが、当然、残高が大きければ大きいほど、借り換えメリットは大きくなります。したがって借り換えは早い方がいいということになります。
言い換えれば割高な金利を払えば払うほど借り換えメリットは少なくなっていくわけですね。
3.住宅ローンの借り換えには一定の費用がかかる
住宅ローンの借り換えには事務手数料や登記にかかる費用など、一定のコストがかかります。借り換えメリットがこのコストを上回らないと借り換えはできません。このコストの中には残高が関わらず一定額かかるものも多く、とするとなるべく借り換えメリットが大きい時に借り換えした方がよく、その点でも借り換えは早い方がいいということです。
では実際のところ、住宅ローン借り換え顧客は借りてからどれくらいの期間で借り換えをしているのでしょうか?いつものように住宅金融支援機構が2018年8月に発表した「民間住宅ローン借換の実態調査」から取り上げてみると、「借り換えまでの経過年数」はこうなっています。
まずどの金利タイプにおいても半分以上の方が借りてから「5年以内」で借り換えていることが分かります。
そこまで短いとそもそも当初の銀行選択、住宅ローン選択が間違っていたのではないかという気もしますが、それはともかく上記の通り「借り換えは早い方がいい」という視点に立てば全く正しいですね。
このグラフから恐らく平均値は「借りてから5年くらい」というのが分かりますが、念のため数値を計算してみたいと思います。回答者がそれぞれの期間において均等に分散しているとすると加重平均はこのような結果となります。
・変動型:借りてから5.9年
・固定期間選択型:借りてから7.1年
・全期間固定型:借りてから6.4年
実態としてはもう少し短いような気もしますが、しかし比較的短い期間で借り換えをしているのは間違いありません。
繰り返しになりますが「借り換えは早い方がいい」ということを前提にご検討ください。
参考にしてみてください。
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