さて月末を迎え、メガバンクの来月=11月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=10月から変わらず
10年固定=10月から+0.05%引き上げ
来月は10年固定金利について+0.05%引き上げということですね。長期金利は月中で上昇する一方、足元では低下傾向でしたので「引き下げ」もあり得ましたが、結果的に「引き上げ」になったわけですね。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=10月から変わらず
10年固定=10月から変わらず
こちらは変わらずですね。上記の通り足元の長期金利の動向を踏まえればあり得る判断かと思います。
また三井住友銀行の借り換え金利はこうなっています。
・三井住友銀行 :
変動金利=10月から変わらず
10年固定=10月から+0.05%引き上げ
こちらは三菱UFJ銀行と同じ動きですが、ただ三井住友銀行はいつも三菱UFJ銀行に追随していますので驚きはありません・・・。
最後に三井住友信託銀行の金利動向を参考にすると、住信SBIネット銀行の11月の借り換え金利はこうなりそうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=10月から変わらず
10年固定=10月から変わらず
変わらずということですね。
そうしたわけで、全体的には11月の借り換え金利は「引き上げと据え置きとに分かれる」ということになりそうです。
では最近の長期金利の推移を具体的にグラフで見てみると過去1ヶ月でこのようになっています。
申し上げたように10月中旬にかけて0.15%に上昇する一方で、足元では株価の大幅下落を受けて0.12%前後まで低下しています。
その点ではどこの金利を基準にするかで、来月の住宅ローン金利を上げるのか、それとも据え置くのか判断が分かれたということなのでしょうね。
ちなみに7月末の日銀会合で長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まりました。今まで「−0.1%〜0.1%」だったものが、その2倍の「−0.2%〜0.2%」になったということですね。
現状の金利水準(0.125%)からすると、今後、長期金利は「+0.075%程度上昇する可能性がある」ということです。とすると住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+0.075%程度上昇することになりますのでご注意ください。
住宅ローン顧客からすれば残念な決定ですが、表示期間10年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わらないことが分かります。
その点ではそこまで悲観する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は急いだほうがいいかもしれません。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話ですね。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。実際、上記の通り11月の住宅ローン「変動金利」はどの銀行も据え置きです。
「変動金利人気」がさらに強まっていきそうですね。参考になれば幸いです。
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