さて月末を迎え、メガバンクの来月=10月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=9月から変わらず
10年固定=9月から変わらず
20年固定=9月から変わらず
来月は主要金利は全て変わらずということですね。長期金利はジワジワ上昇しましたが、住宅ローン金利に影響するほどではなかったということでしょうか。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=9月から変わらず
10年固定=9月から変わらず
20年固定=9月から変わらず
こちらも主要金利は全て変わらずです。
また三井住友銀行の借り換え金利はこうなっています。
・三井住友銀行 :
変動金利=9月から変わらず
10年固定=9月から変わらず
20年固定=9月から+0.05%引き上げ
こちらは20年固定金利がわずかに引き上げとなっています。
最後に三井住友信託銀行の金利動向を参考にすると、住信SBIネット銀行の10月の借り換え金利はこうなりそうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=9月から変わらず
10年固定=9月から変わらず
20年固定=9月から+0.05%引き上げ
三井住友銀行と同じく20年固定金利がわずかに引き上げです。
ただ細かな違いを「誤差の範囲」とするなら、全体的には10月の借り換え金利は大きな変動なしということになりそうです。
では最近の長期金利の推移を具体的にグラフで見てみると過去3ヶ月でこのようになっています。
日銀が長期金利の誘導目標を引き上げる可能性が意識された7月末に上昇した長期金利ですが、8月には一旦下がり、9月に入ってからジワジワ上昇してきたことが分かります。ただその上昇幅は0.02%程度にとどまりますので、10月の借り換え金利への影響は限定的になっているということなのでしょう。
ちなみに7月末の日銀会合では結局、長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まりました。
今まで「−0.1%〜0.1%」だったものが、その2倍の「−0.2%〜0.2%」になったということですね。現状の金利水準(0.125%)からすると、今後、長期金利は「+0.075%程度上昇する可能性がある」ということです。とすると住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+0.075%程度上昇することになりますのでご注意ください。
住宅ローン顧客からすれば残念な決定ですが、表示期間10年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わりはありません。その点ではそこまで悲観する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は急いだほうがいいかもしれません。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話ですね。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。実際、上記の通り10月の住宅ローン「変動金利」はどの銀行も据え置きです。
「変動金利人気」はさらに強まっていきそうです。
参考になれば幸いです。
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