さて月末を迎え、メガバンクの来月=9月の住宅ローン借り換え金利が発表されていますね。まず恒例の三菱UFJ銀行はこうなっています。
・三菱UFJ銀行 :
変動金利=8月から変わらず
10年固定=8月から+0.05%引き上げ
20年固定=8月から+0.10%引き上げ
来月は固定金利については引き上げということですね。長期金利は7月後半にそれなりに上昇しましたが、今月=8月は意外と据え置きでした。その分が9月の借り換え金利に反映された形です。
次にこれまた恒例のみずほ銀行の住宅ローン借り換え金利はこうなります。
・みずほ銀行 :
変動金利=8月から変わらず
10年固定=8月から+0.05%引き上げ
20年固定=8月から+0.05%引き上げ
みずほ銀行も固定金利は引き上げです。
また三井住友銀行の借り換え金利はこうなっています。
・三井住友銀行 :
変動金利=8月から変わらず
10年固定=8月から+0.05%引き上げ
20年固定金利は報道されていませんが、上記三菱UFJ銀行やみずほ銀行と変わらない動きをするものと思います。
最後に三井住友信託銀行の金利動向を参考にすると、住信SBIネット銀行の9月の借り換え金利はこうなりそうです。
・住信SBIネット銀行 :
変動金利=8月から変わらず
10年固定=8月から+0.05%引き上げ
20年固定=8月から+0.05%引き上げ
残念ながら全体的に固定金利については+0.05%程度引き上げということです。
では最近の長期金利の推移を具体的にグラフで見てみると過去3ヶ月でこのようになっています。
日銀が長期金利の誘導目標を引き上げる可能性が意識された7月末に上昇した長期金利ですが、8月に入ってからは0.1%前後の水準で落ち着いて推移していることが分かります。9月の住宅ローン金利上昇が概ね+0.05%程度に収まったのもこうした今月の落ち着いた動きがあるわけですね。
とは言いつつそれまでの0.04%前後の金利水準からすれば明らかに上昇しているわけですが、その理由は7月末の日銀会合で長期金利の変動幅を「これまでの2倍程度に拡大する」ということが決まったからですね。
2倍が「−0.2%〜0.2%」ということなのか「0%〜0.2%」ということなのかは分かりませんが、いずれにしても今後、長期金利は「+0.1%程度上昇する可能性がある」ということです。もし長期金利が+0.1%上昇するなら住宅ローンの借り換え金利もまた同様に+0.1%程度上昇することになりますのでご注意ください。
本日の長期金利はちょうど+0.100%ですので、そこから逆算すると上昇余地はピッタリ+0.1%ということですね。
住宅ローン顧客からすれば残念な決定ですが、表示期間5年の長期金利のグラフをチェックしてみるとこうなります。
仮に長期金利が0.2%に上昇したとしても引き続き低水準であることに変わりはありません。その点ではそこまで悲観する必要はないのかもしれませんが、それでも今後住宅ローンの借り換え金利が上昇する可能性がある以上、借り換えを検討されている方は急いだほうがいいかもしれません。
ただしそれはあくまで「固定金利」の話ですね。引き続き短期金利はマイナス水準に維持されることが確認されていますので、住宅ローンの「変動金利」については上昇することなく今の水準が維持されていくものと思います。実際、上記の通り9月の住宅ローン「変動金利」はどの銀行も据え置きです。
「変動金利人気」はさらに強まっていきそうです。
参考になれば幸いです。
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