なぜ住宅ローンの借り換えを実施するかと言えばもちろん住宅ローンの金利を引き下げるためであり、なぜ金利を引き下げるかと言えばもちろん毎月の返済額を減らすためですね。
過去10年の長期金利の推移を見ても全体的に大きく下がっており、借り換えに良いチャンスと言えます。
今の0.1%前後という長期金利の水準から逆算すると、2015年以前に借りた住宅ローンについては相応の借り換えメリットがありそうですね。
では実際に住宅ローンの借り換えを実施した人がどれくらい金利を引き下げられたかと言うと、住宅金融支援機構が今月発表した「民間住宅ローン借換の実態調査」によればこのようになっています。
毎回そうですが、1割を超える人が借り換え後、「金利は上昇」もしくは「金利に変化なし」と回答しているのが意外ですね!少々金利が高くなっても残りの期間の金利を全部固定したいという人が一定割合いるということでしょうか。
とは言いつつ多くの人の借り換えの目的は「金利を下げること」ではないかと思います。実際、残り9割の人は金利を引き下げているわけですが、その金利引き下げ幅はと言うと最も多いのが「0.5%超1.0%以下」という回答ですね。
他方、ちょうど真ん中の「中央値」を探ってみると、それよりもう少し低い「0.5%弱」といった感じですね。借り換えによって今の借入金利が0.5%程度下がりそう!という方は積極的に検討してみてはいかがでしょうか?
先日のコラムでもご案内したように日銀は「長期金利の0.2%への金利上昇」を容認すると発表しましたので、今後住宅ローン金利も多少上昇するとすれば尚更ですね。
では金利の引き下げ幅はそれくらいとして、具体的な返済額はどれくらい減るのでしょうか?その回答結果はこうなっています。
まず目につくのは約4割の人は毎月の返済額が減っていないということですね。その中の半分の人はむしろ返済額が増えています!これは上述の通り、金利を固定化したことによって金利がむしろ借り換え前より上がった人もいるということだと思いますが、それ以上に借り換えによって「毎月の返済額を減らすのではなく返済期間を短縮する」ケースも結構あるということですね。
毎月の返済額はそのままにしておいて借り換えで金利が下がった分を「期間短縮」に充てるわけですから、借入期間は結構短くなるのではないでしょうか?素晴らしいですね。
しかしながら多数派はやはり毎月の返済額を減らしていますが、最も多いのは「5千円超1万円以下」という回答です。1回だけなら大した金額ではないと感じるかもしれませんが、これが毎月、10年以上も続くのだとするとその影響は大きいですね!少なくとも多少面倒な借り換え手続きを進める十分な原動力と言えます。
なおこちらも中央値を探ると「毎月5,000円強」の減額ということになるでしょうか。
具体的な金額を聞かないとどうもやる気が出ないという方はこうした数字を参考に、借り換えに対するモチベーションを上げていっていただきたいと思います。
参考にしてみてください。
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