アメリカの中央銀行である連邦準備理事会=FRBが今日から明日にかけて、連邦公開市場委員会=FOMCを開いて政策金利を引き上げるかどうかを話し合います。
金利を上げると景気が抑えられ、金利を下げると景気が下支えされることから、「景気が過熱し始めると金利を引き上げる」というのは中央銀行のセオリーなわけですが、実際、アメリカ経済は絶好調ですので金利を引き上げるべき環境だと言えます。
ただアメリカ経済は世界経済の中心ですので、もし早急な利上げをして景気が腰折れてしまうと、アメリカのみならず全世界に大きな影響が出ることになります。
またそうでなくてもアメリカの金利上昇は、日本の金利にとっても上昇圧力となりますので、住宅ローンユーザーとしても無関係ではいられません。
さらに今回はFRBの新議長としてパウエル氏が就任して初めてのFOMCとなりますので尚更注目が集まるわけですが、結論から言うと昨年12月に引き続き「利上げ継続」ということになりそうです。これまでのアメリカの政策金利の変動をチェックしてみるとこうなります。
着実に金利を引き上げてきたわけで、上記のような経済環境にあるわけですから、引き続き利上げするのは当然ということなのでしょう。
では市場金利である、アメリカの長期金利はどうなっているかと言うとこうなっています。
経済指標の好調さを受けて「利上げペースが速まるのではないか?」という思惑から、今年に入って大きく上昇したアメリカの長期金利ですが、足元ではその上昇も一服しているように見えます。
今日明日で追加利上げが決まるというのに、長期金利の上昇が止まっていることに違和感を感じる方もおられるかもしれませんが、金融市場では今のFRBの「年3回の利上げペース」を織り込んでしまっているので、「予想通りであれば金利は変動しない」ということですね。
パウエル氏に対する懸念や不安が後退しているというのもありそうです。
そうしたわけで、本当にFRBが追加利上げに踏み切ったとしても、それが「市場の想定通り」であればアメリカの市場金利にも、そして翻って日本の市場金利にも大きな影響はなさそうです。
実際、日本の長期金利は一足早く低下傾向となっています。
このトレンドが続くようであれば、4月の住宅ローン借り換え金利についても、多少は低下することが期待できそうですね。
なお、逆にFRBが今回、「利上げせず」ということになれば大きなサプライズとなって「株高・ドル安・金利安」に動くことになりそうです。仮にそうなっても金利が低下するのであればやはり心配はいりませんが。
参考にしてみてください。
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