1月下旬に発表された異次元緩和政策の3回目となる「マイナス金利」発表によって、住宅ローン市場は大いに活況となっているようです。
中でも特に盛況なのが住宅ローンの借り換えのようですね。確かに金利が低いからと言っていきなり住宅を購入する人はいないでしょうし、実際に購入を決めても決済はその数ヶ月後〜数年後です。
とすると「いつでもできる」住宅ローンの借り換えが一足先に盛り上がるのは当然だと言えます。
実際、報道によれば
新生銀行の申込件数が前月の6倍に増えたとのことですね!当サイトでも上位に順位づけされている
新生銀行ですので市場の活況にダイレクトに反応するのは分かる気がしますが、しかしもちろんこの勢いは他の銀行にも波及しているでしょうから銀行関係者は休日返上で対応されているのではないでしょうか?
ただしどうやら住宅ローン金利がマイナスになることはなさそうですので、住宅ローン金利が下がれば下がるほど少なくとも借り換え需要については徐々に縮小していくことになります。
借り換えには費用も手間もかかりますのでそれなりの「金利削減効果」がないと実施する意味がないからです。
駆け込み需要の後は「焼け野原」となるのが世の常ですので、銀行関係者の方にはぜひもうひと頑張りしてしっかり需要を取り込むことをオススメしたいと思います。
他方、住宅ローン顧客からすれば、わざわざそんな込み合うタイミングで慌てて申し込む必要がないと言えるかもしれません。
そもそも、1月から3月というのは期末や引っ越しシーズンを控えて住宅ローンも繁忙期を迎えていることに加えて、今の低金利というのは「マイナス金利」という金融政策から発生している以上、当面はこのような「異次元の低金利」が続く可能性が高いからですね。
念のため長期金利の推移をチェックしてみると、やはり0%近辺=マイナス金利近辺まで低下していることが分かります。
さらに少なくとも2月の住宅ローン金利にはこの「マイナス金利効果」が反映されていないとすれば、3月の住宅ローン金利はいよいよ本格的にもう一段下がりそうです。と言っても長期金利から推測すれば−0.1%〜−0.2%というような水準ですが、しかし低下するのは間違いありません。
とすると尚更焦らず、じっくり検討と手続きを進めていただければと思います。
そもそも焦っても、銀行側がそんな調子であれば、手続きにいつもの6倍・・・とまでは言わないまでも2〜3倍かかる可能性は十分あります。通常3週間〜1ヶ月ということであれば、「1ヶ月半〜3ヶ月」かかる計算ですね。3ヶ月!ありえそうで怖いですが、そうした点を踏まえればそもそも「焦っても無駄」ということですね。
上記の通り、当面は低金利が続くでしょうし、銀行の運用難が加速するわけですから、より有利な住宅ローンが出てくる可能性もあります。そうしたメリットも踏まえ、心穏やかに借り換えをお進めください。
なお仮に金利が本格的に上昇するとすれば、それは日銀がこのマイナス金利政策を終了させた時ですが、ではいつ終了させるかと言うとインフレ率が安定的に2%に到達した時です。
そのインフレ率の見通しですが、足元では0%近くまで減少していることに加えて、今後、「円高」や「原油安・資源安」が続くようであれば、さらに低下するのは避けられないものと思います。一時的にマイナス、つまりデフレになる可能性すらあります。
そう考えれば金融緩和は強化されこそすれ緩められることはなく、それはつまり住宅ローン金利が引き続き「低下圧力」を受け続ける、ということですね。
そうした金利観を持って、今後の住宅ローン借り換えに臨んでいただければと思います。
参考にしてみてください。
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