住宅ローンの借り換えにあたり、より安い金利である変動金利を選ぶ人は多いと思います。
また、これまた比較的金利の低い5年固定・10年固定などの固定期間選択型も人気ですね。
ただどちらの金利タイプもネックになってくるのは金利上昇リスクです。
固定期間選択型は当初の金利は固定されているものの、固定期間が終了すれば新たな金利が設定されるためそこで金利上昇リスクが顕在化することになります。
当然、住宅ローンの返済計画を練るにあたってはそうした金利上昇リスクを織り込んでおくのは当然ですが、では一体どれくらい金利が上がることを想定しておけばいいのでしょうか?
未来の金利を正確に予測できる人はいませんが、過去の長期金利の推移をチェックしてみるとこうなっています。
80年代のバブル崩壊以降、長期金利は低下を続け、足元ではマイナス水準まで低下しているわけですね。
2000年代半ばに多少上昇したものの2%で頭打ちになっています。
こうした金利低下が「一時的」なものであればどこかで金利上昇を心配する必要がありますが、実際には少子高齢化を背景にした構造的なものですね。
2013年以降、アベノミクス&異次元緩和によって政府と日銀がインフレ実現に注力しているものの、インフレ率が目標である2%に遠く及ばない現実を踏まえれば、金利もまた2%に到達する可能性はかなり低いということですね。
そのように考えると現実的な金利上昇リスクとしては
・住宅ローン金利が現状の水準から+2%上昇する
ことを想定しておけば問題なさそうです。
住宅ローン金利が2%上昇しても家計がやっていけそうであれば安心できるということですね。
とは言いつつ、「住宅ローン破産」だけは絶対避けたいという方はもう少し金利が上昇するシナリオも検討しておいた方がいいかもしれません。
いくらが妥当なのか正解はありませんが、グラフを見る限り3%や4%に上昇することを想定しておけばほぼ大丈夫そうですね。
そうしたわけで心配性な方は、+2%に併せて
・住宅ローン金利が現状の水準から+3〜+4%%上昇する
ことを想定しても問題なさそうであれば、枕を高くして寝ることができそうです。
参考になれば幸いです。
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