これだけ金利が下がる中で、早めに住宅ローンの借り換えをして支払い利息を削減した方が良いというのは今さら言うまでもありませんが、あえて別の視点から「借り換えをすべき」である理由を考えると
・金利低下によって運用利回りが低下しているから
という点が考えられます。
長引く低金利によって、預金金利だけでなく、国債や社債、保険、年金など、ありとあらゆる金融商品の運用利回りが低下しています。仮に金融資産が500万円あって、運用利回りが1%なら5万円ですが、0.1%なら5,000円にしかなりません。
このように金利が低下しているのは日銀の金融緩和によってですが、本来金利は少なくとも1%くらいが妥当だとすると、0.1%に下げられたということは「0.9%分の利息を奪われた」という見方もできます。
もちろん日銀は金融緩和によってまず物価上昇率を引き上げ、その後で預金金利を元に戻すことを考えており、預金者を苦しめることを目的としているわけではありませんが、結果的にはそのような「利息を奪われた」状態が続いています。
とすると何もしないと「奪われ損」となりますので、そうした「不利益」を挽回し、少しでも取り返そうとするなら、住宅ローン顧客であれば「住宅ローンの借り換えをして金利を下げないと割に合わない」と言えるわけですね。
運用金利が下がっているのに借入金利が高いままというのは、「自分だけが損をしている状態」とも言えます。
そう言うと「自分は貯金もないし運用もしていないので当てはまらない」と仰る方もおられるかもしれませんが、仮に銀行預金があまりなくても生命保険だったり年金は掛けられているはずで、やはり運用利回り低下の影響からは避けられません。
そもそも無駄な利息を払うのをやめることにそれ以外の理由は必要なさそうですが、今一つ腰が上がらない、あるいは配偶者が面倒くさがってなかなか動いてくれないという場合は、こうした点も考慮してみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
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