借り換えにあたり、新しい金利タイプは何を選べばいいのでしょうか?
もちろん正解があるわけではありませんので、ご自分のニーズや金利観にあったものを素直に選べばいいとは思いますが、おそらく2つの考え方があると思います。
1つ目は長期固定金利タイプから変動金利タイプへの変更や、長期固定金利タイプから10年固定金利タイプへの変更など、「今より固定期間の短い金利タイプ」を選ぶという考え方ですね。
こうすることによって当面の借り入れ金利を引下げ、借り換えメリットを拡大させることができます。どうせ手間隙かけて借り換えをするのであれば、少しでも借り換えメリットを実感したいと思うのが住宅ローン利用者の方の心情だと思いますし、そうでなくても現実的な問題として、こちらのコラムでご案内したように、借り換えには相応の費用がかかることから、その費用をカバーする借り換えメリットが必要だからですね。
>>>「住宅ローンを借り換えすべき条件とは?」
ただしこれについてはもともとの銀行で、「条件変更」という形で対応してくれるかもしれません。まずは銀行に相談してみるのも手ですね。ただし、その際、他の銀行から借り換えOKの審査結果をもらっておけば、より交渉が有利に進むのは間違いありません。
>>>「住宅ローン借り換えしようと思うその前に」
2つ目は「今と同じ金利タイプをより低い金利で借り換える」というものです。と言うのも、基本的には、銀行は単純な利下げには応じてくれません。しかも同じ金利タイプともなると「条件変更」というわけにもいきませんから、原則的には借り換えをしない限り、金利を下げることができないからですね。
では実際に他の住宅ローン利用者の方々はどういった金利を選んでいるのでしょうか?住宅金融支援機構が実施した、借り換え利用者へのアンケート調査ではこのようになっています。
・変動金利タイプ : 45.6%
・10年固定タイプ : 21.7%
・全期間固定タイプ : 17.1%
・5年固定タイプ : 7.2%
・3年固定タイプ : 5.0%
・その他 : 3.6%
つまり圧倒的に変動金利タイプが多く、その後に10年固定タイプが続き、この2つで約7割を占めていることがわかります。
考え方としては1つ目の「今より固定期間の短い金利タイプ」を選び、当面の借り入れ金利を引下げ、借り換えメリットを拡大させようとされる方が多いということですね。
その背景としては上記の通り、借り換え費用をカバーする借り換えメリットが必要だから、というのは大きいと思いますが、さらに付け加えるとすればこのような点が挙げられるのかもしれません。
・既存の銀行は実はそれほど「条件変更」には応じてくれない。
・住宅ローン利用者は、初めて借りるときには何となく安心感から長期固定金利タイプを選びがちだが、金利観や金融知識が養われるにつれ、より積極的に変動金利タイプを選ぶ傾向がある。
・借り換え時には相応に元本や返済期間が減っているほか、収入・支出がより安定してきており、積極的に変動金利タイプを選ぶ余裕が出てきている。
どれも仮説に過ぎませんが、当たらずとも遠からず・・・という気もしますね。
加えて、それほどまでして変動金利タイプに借り換える人が多いのだとすれば、初めから変動金利タイプで借りておけば、借り換える必要性はなくなるような気がするのですがいかがでしょう?
真偽のほどは分かりませんが、参考にしていただければと思います。
なお最近では多くの銀行で借り換えシミュレーションを無料で提供してくれておりますので、そうしたものを利用して、実際の借り換えメリットはいくらくらいで、金利差がいくらあればメリットが出てくるのかまずは試算してみてはいかがでしょうか?
>>>新生銀行の借り換えシミュレーションはこちらから
>>>住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーションはこちらから
<住宅ローン借り換え講座2018年改訂版>
■「住宅ローンを借り換えすべき条件とは?」
■「住宅ローンの借り換えにかかる費用はいくら?」
■「住宅ローン借り換えしようと思うその前に」
■「住宅ローン借り換え後の金利タイプは何を選ぶ?」
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住宅ローンの借り換えを検討されている方はご活用いただければ幸いです。