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住宅ローン借り換え関連ニュース:2014/11/17
「アベノミクスが成功しても失敗しても金利上昇?」

先日のニュースでは今後の金利について、アベノミクスが成功してもインフレ目標が達成され、金融緩和が終了し金利上昇。そしてアベノミクスが失敗しても国債の信用力が低下し金利上昇とのことでした。

つまりアベノミクスが成功しても失敗しても金利上昇ということですね。分かりやすい結論ですし、特に住宅ローンの変動金利で借りられている方にとってはドキリとする指摘かもしれません。

では実際のところこの予想の信憑性はどうなのでしょうか?

それを確認する上では過去の金利の推移を思い出してみるのが一番ですね。今の低金利は90年代半ば以降、かれこれ20年近く続いています。そしてその間、成功した経済政策もあれば失敗した経済政策もあります。

中でも 成功例といえばやはり「小泉+竹中」時代の自己責任・自由競争を主眼に置いた経済政策ではないかと思います。実際、この時代は世界経済の拡大にも助けられ、過去最長の景気回復を実現しました。

一方、失敗した経済政策は数多いですね。民主党政権下の「コンクリートから人へ」とした政策もうまくいきませんでしたし、「小泉+竹中」時代の前は「失われた10年」と言われているわけですから、やはりどれもこれもうまくいかなかったということですね。

そして繰り返しになりますがその間も金利は下がりっぱなしであり、ただの一度も本格的に上昇することなく現在に至っております。

これまでのところ経済政策がうまくいこうがうまくいくまいが、金利は全く上昇しなかったのですね!とするとアベノミクスについても「成功しようがしまいが金利は低いまま」というのが最も可能性の高い予測ということになります。

では冒頭のニュースはどこが間違っているのでしょうか?

まずアベノミクスが成功する場合ですが、「成功」の定義は実はあいまいですが、少なくともインフレ目標が達成される可能性というのはかなり低いと言わざるを得ません。デフレから多少のインフレ状態へとトレンドを変えることはできるかもしれませんが(個人的にはそれでも大成功だと思わないでもないですが)、インフレ目標である2%の物価上昇を安定的に実現できる状態にするのは極めて困難ですね。

何と言っても少子高齢化によって日本国内の需要は確実に減退していくわけですから、需要が減るのに価格が上がる=インフレにするというのはかなり不自然なことだと言えます。そしてインフレ目標が達成できなければ、今の異次元の金融緩和は永続することとなり、それはつまり低金利が永続することを意味します。

したがってアベノミクスの成功=金利上昇、という単純な関係性ではなく実際には、アベノミクスの成功=「金融緩和をやめられない、小幅なインフレ達成」という可能性が高いということです。

また逆にアベノミクスが失敗する場合ですが、これもいきなり国債の信用力が低下するとは考えにくいですね。と言うのも、まがりなりにも増税の道筋はできておりますし、GDP比で見た毎年の財政赤字も徐々に縮小しているからです(債務残高自体は徐々に増加しているわけですが)。

むしろ現実的にはアベノミクスが失敗する場合、デフレ経済へと戻り、金融緩和がますます拡大・固定化され、つまり金利の低下がさらに進むということですね。

こうしてみると、アベノミクスが成功したとしても金融緩和を解除できるほどの効果は期待できず、一方、アベノミクスが失敗すると金融緩和がますます強化されることから、どちらに転んでも低金利が維持される可能性がはるかに高い、ということになります。

繰り返しになりますが、それはバブル崩壊以降、これまでの金利推移が何よりの証拠、ということになります。

実際のところアベノミクスが発表されてからというもの、多少の金利の上下はあったものの、基本的には金利の低下が進んでいるわけですからね。それが現実ということですね。

金利上昇が心配な方も実際に金利が上昇し始めてから本気で対応を考えるということでいいのではないでしょうか?金利が一度も上昇しないまま完済を迎えている方がどんどん出てきているわけですからね。

ちなみに同じニュースで住宅ローンの借り換えの条件として「一般的に、残金が1千万円以上、金利差1%、返済期間が10年以上残っていれば借り換えメリットがあるといわれています」と紹介されておりましたが、これまた実態に合わないアドバイスと言えます。

と言うのも金利低下が長引く今、「金利を1%以上引き下げる」というのはかなり難しくなっているからです。

実際には仮に金利の低下幅が0.5%だとしても、残金が2,000万円以上あったり、あるいは返済期間が20年以上残っていれば借り換えメリットが出てくるケースも十分あり得るわけですね。

こうした金利上昇懸念や「借り換えの条件」というのは、雑草のように刈っても刈っても生えてくるわけですが、眉唾のものが多いのが実情です。鵜呑みするのではなく、事実に基づいてその正否をきちんと把握していただければと思います。

参考にしてみてください。

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